LOUIS SMITH ルイ・スミス
HERE COMES ヒア・カムズ
ずいぶん前にラジオでこのアルバムに入っているスターダストが流れて、
それ以来気になっていたルイ・スミス。
久しぶりに吉祥寺のディスクユニオンへ行って
中古CDを漁っていたら何気に見つけてしまった。
買うっきゃないでしょ。
『ブラウニーに捧ぐ』から始まり、ご機嫌に吹きまくる。
バックが凄い
バックショット・ラ・ファンクなる偽名を使ったキャノンボール・アダレイ(as)
デューク・ジョーダン(P)
トミー・フラナガン(P)
ダグ・ワトキンス(b)
アート・テイラー(ds)
バラードプレイはスターダストだけですが、ほんと美しいです。
全編これぞジャズって感じ。
買って良かった! 得した気分になれます。
57年、58年に2枚のリーダー作を吹き込むものの音楽教師になってしまう。
消息不明のまま月日が立ち、78年スティープルチェイスから
『ジャスト・フレンズ』というアルバムを発表。
そうそう東さんといえば、マンリービーチで彼にサーフィンを教えてもらっていた時に、
僕がかつおのえぼし(毒クラゲ)に足を刺されて痛がって陸へ上がったら
「根性無し!」って怒鳴られた。
しばらくしたら苦痛に顔をゆがめた東さんが陸へ上がってきた。
彼の胸になが〜くミミズ腫れが出来ていた。
最初に足を刺されたらしいが、僕を根性無しと怒鳴ったんで我慢していたようだが
胸を刺されて堪えきれず上がってきたようだ。あはは!
東さん、今頃何しているんだろう?
アルバムの前半が好きで、『A面で恋して、彼女はデリケート、Bye Bye C−Boy
マンハッタン ブリッジにたたずんで、Nobody、ガールフレンド、夢見る渚、Love Her
週末の恋人たち』などは今も時々頭の中でかかって、口ずさんだりする。
日本に帰って僕はこのLPレコードを購入した。 それから2002年にリマスタリングされた
CDが発売されたのでこれまた買いました。
Alone アローン
Bill Evans ビル・エバンス
ピアノソロ。
ビル・エバンスの数あるアルバムの中で一番好きなアルバムです。
とりあえずビール!みたいな感じでよく聴きます。
真正面に対峙してじっくり聴くのもよし、読書しながら聴いてもよし、
物思いにふけるのも良し。
昼夜問わずいつでも気持ち良いなあ。
ビル・エバンスは隙間を埋め尽くすようには弾かず、
音数少なく間を大切にしています。
侘び、寂びの世界。
ゆったりとした流れの中に優しさ寂しさ悲しさが融合されています。
甘ったるさは微塵もありません。
そうそう、夜の高速で聴くのも良いですよ。
1968年9,10月 ニューヨークにて録音
交通事故でわずか26歳でこの世を去ってしまいましたが、
この世に残されたアルバムはどれもこれも凄いです。
とくにバラードはたまりません。 どうしてあんなに若いのにグッとくるような味が出せるのだろう?
それが天才なんでしょうね。
話は変わりますが、チャーリー・パーカーのウイズ・ストリングスも面白いと思います。
バックのストリングスなんかおかまいなしに、ゴリゴリ吹きまくります。
これも気持ちいいんだなあ。
Clifford Brown クリフォード・ブラウン
with Strings ウイズ・ストリングス
音が流れ、一瞬、昔はどこの家庭にも1枚はあったムード音楽か?
って感じがするけど、流しているうちにいつのまにかブラウニーの
トランペットに引き込まれます。
バックのストリングスと調和し気持ち良さそうに吹いています。
どのアルバムでも調和を感じ、バリバリ吹いていても暖かい音色です。
人柄なんでしょうね。
全体的に暗くないブルースの香りがいっぱいのピアノトリオ。
個人的には嫌いじゃないけど、グッとこないかな。
ジャケットの色っぽいお姉さんはルース・メイソン。
後のブルーノート・オーナー、アルフレッド・ライオン夫人です。
そのうち、レコードジャケットを手に入れよう!
THE THREE SOUNDS スリー・サウンズ
MOODS ムーズ
ジャズの本を観てて、ジャケットに一目惚れ。
チャリンコふっ飛ばして、吉祥寺のディスクユニオンへ。
レコードを探すが見つからず、新品のCDが1500円シリーズの中にあり、
さらに10%引きだったので、とりあえず買ってみた。
本当はジャケットを部屋に飾るだけなんで中身はどうでもいいんだけど、
CDを買っちゃったので聴いてみた。
ナイアガラ トライアングル vol.2
佐野元春・杉真理・大瀧詠一
1982年発売
アルバム全編通して極上のポップス
シドニーに滞在していた時、いっしょにフラットをシェアーしていた
サーファーの東 要(あずま かなめ)さんが
日本の女友達からこれを録音したカセットテープを送られて
僕もよく聴かせてもらい気に入ってダビングしてもらった。
Brian Eno ブライアン・イーノ
Ambient1 アンビエント1
Music for Airports
80年代初め、
空港のロビーで流す、邪魔にならないような
音楽というコンセプトの環境音楽。
(これはどこかで読んだと思う)
若いときは酔っ払ってぶっ飛んで
独りぽつんか、気のおけないやつらとリラックスするには最高だった。
今はナチュラルでも部屋に流しておけば気持ちがいい。
ちなみにアンビエントシリーズは4まであります。
Undercurrent アンダーカレント
Bill Evans&Jim Hall(g)
エバンスのアルバムの中で、僕がもっとも好きなジャケット。
これは1962年に作られていますが今見ても少しも古臭さがありません。
中身はといいますとこれまた最高です。
ジム・ホールのウォームな音色のギターとエバンスのピアノが
リリカルに融合して格調高く仕上がっています。
静かな気持ちでいられます。
ついでに
7年後の1975年にAlone(Again)
というソロピアノアルバムを発表しています。
このアルバムもよく聴きますが、アローンに比べると
グッと来る感じが少ないかな。
CHARLES MINGUS
Mingus Plays Piano
怒れるベーシスト・ミンガスの何故かピアノソロ
ずっとレコードは持っていたのですが、このたびCDを購入しました。
武骨な大男って感じですが、ロマンチストなんだろうなあ。
優しくこころに沁み入ります。独りで静かに聴くには最高です。
BRIAN ENO
Before and After Science
アンビエントシリーズは80年代からずっと聴いていました。
けど、By This River という名曲が入っていたこのアルバムは聴き逃していました。
猫にまたたび状態といえばいいのでしょうか? 脳が心地よく緩みます。
本当に残念なのはBy This Riverの曲の長さが3分弱しかないことです。
Chet Baker
In Tokyo
チェットがアムステルダムで亡くなる前年の
1987年6月東京公演でのライブ盤。
エルビス・コステロがチェットに捧げたAlmost Blue という曲が
このアルバムに入ってるのを知って欲しくなって購入しました。
いいアルバムです。 優しくグッと心にきますよ。
The Art of
DINU LIPATTI
ディヌ・リパッティの芸術
これもCD8枚組のボックスセット。
ずいぶん前からの愛聴盤。
優しいタッチで心が和むピアニスト。
Martha Argerich
The Collection, Vol. 1: The Solo Recordings [Box set]
ピアニスト・マルタ・アルゲリッチのソロピアノを集めたCD8枚のボックスセット。
何年か前に図書館で『幻のショパン・レコーディング1965』というアルゲリッチのCDを借りたら
とても良かった。
何気にアマゾンを観てたらソロピアノ集8枚組が3千円台だったので買ってしまった。
専門的なことは判りませんが、熱情的なピアノ。
間違いなく良い。
ネンドネコ
なんてことのない青空と雲ですが
この瞬間の姿を僕以外は誰も見ていなくって
もう2度と遭えないと思うと感慨深いです。
ただそんなことは日常茶飯事で起きていて
脳に記録されずに流されていきます。
こんなモノトーンな一日を過ごすなら
Chet Baker / PLAYBOYS
チェット・ベイカーとアート・ペッパーが50年代に共演したアルバム。
ジャケ買いです。
爽快感があります。 軽い感じはしますが、どんどん引き込まれていきます。
Lennie Tristano
Tristano
40年代にクールジャズの最先端を行ったピアニストだが
録音が少なくちょっとマイナー。
このアルバムは1955年頃のもので、ピアノの多重録音や速度を速めたりと
いろんなことを試している。
アルバム全体的には聴く回数は少ないが、
2曲目の『レクイエム』が好きでよく聴きます。
ブルースフィーリングな曲。
暗〜く暗〜く進行していきます。
モンクっぽいフレーズ。
カッコイイ。
精神が昇華できます。
曲の長さが4分50秒ぐらいしかないのでちょっと物足りないけど。
Conversations with myself
(自己との対話)
なんていいですよ。
ビル・エバンス初の多重録音ソロアルバム。
エバンスのピアノがデュオであったりトリオになったりとお得です。(笑)
けど、時として喧しく感じる時があります。
そんなときはアンプの左右のバランスを右だけ左だけにして
エバンスのソロピアノを楽しみます。
1963年 2,5月 ニューヨークにて録音