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指宿に入り、潮が引くと歩いて島に渡れる『知林ヶ島』を観に行く。
島へ行くにはかなり歩かないといけない。
凜ちゃんが眠ってしまったので、遠くから眺める。
今は繋がっていない。


さすがに今日辺りから車が多い。

国道226号南薩摩路を鹿児島市方面に走り、
喜入に入り新日本石油基地のところから、
知覧へ向かった。
知覧特攻記念館を見学するためだ。

駐車場に着くと、あまりにも暑いのでアイスでも食べようか?となった。
お土産屋さんが並んでる所へ行ってみると、一軒だけがアイスクリームを100円で売っていた。
これは安いと紅イモアイスクリームを買った。
店の横で座って食べ始めてなんとなく見てたら、
100円アイスクリームの女主人が目を吊り上げて呼び込みする姿が凄いのだ。
???
どうやらこのお店だけがアイスクリームを売っていたようだが
その隣のお店が突然真珠湾攻撃よろしくアイスクリームを売り始めて、
そこから壮絶な戦いが始まったのだ。
そして、元から売ってるお店が、
錦の旗のような宣戦布告の看板を店前に立て迎撃体制に入った。
そしておそらく採算度外しで、ひとつ250円のアイスクリームを100円で売り始めたのだ。

買う側は願ったりかなったり。
アイスクリームはどんどん売れる。
ピリピリとした雰囲気に包まれながら。

凜ちゃんはちっちゃいからアイスクリームは3つでいいやと
僕は3つ買った。
一人ずつ手渡したが、凜ちゃんには無い。
ふてくされて、いじけた。
どうやら自分で持って自分のを食べたかったようだ。
今さらあげても要らない!と突っぱねる。
僅か1歳10ヶ月でもそういうのってあるんだなあ。





知覧特攻平和記念館

なんの予備知識も無くここへ来た。
開聞岳から下山して2合目の入り口で休んでいるときに
あとから下山してきた広島から来ているおじさんと話しをしていて
知覧特攻平和記念館へ寄っていくと言ってたので、心に残っていたのだ。

思ったより大勢の人が訪れているのでびっくりした。
若い人たちもいっぱいいる。

入場料 大人500円 小人300円

なんてことないだろうと見学開始。

陸軍特別攻撃隊員の遺影がずらりと壁に並んでる。
みんなお国のために敵艦へ肉弾となって散っていった人々だ。

ガラスケースにはそれぞれの遺品が飾られている。
そして、遺書や絶筆などもある。

ガラスケースの下に引き出しがあって
そこを開けると母や幼い妹や弟へ宛てた手紙などがあった。

僕はそれらを読んでしまった。

そして僕は泣いた。

なんて悲しいところなんだろう。

泣いているのは恥ずかしいから、涙を堪えようとするが涙が止まらない。

麦が僕に質問したって、声がうわずって答えられない。


くろいわ
ラーメン700円

夜はキャンプ場から階段を下りたところの大きな芝生のグランドで夏祭り。
夜店もいっぱい出てる。
午後8時から牧村三枝子ショー
そして、午後9時から始まった打ち上げ花火を楽しんだ!




8月13日 日曜日 晴れ

午前6時20分 起床。

午前9時に出発。 ここまでの走行距離2855,7キロ

走ってすぐの薩摩川尻駅そばにある坂元マンゴー園に寄ってみた。
栽培ハウスの横に小さなプレハブ小屋が建っていて
そこで完熟マンゴーを販売しているようだ。

プレハブの中へ入ると感じの良いご家族がいた。

箱詰めのマンゴーはすべて売り切れで
机の上には規格外品がゴロゴロと100グラム300円で売られていた。

完熟マンゴーとは、実が生ると実にネットをかぶせて
成熟してきて自然にポトリとネットに落ちたものを収穫するようだ。
採れたてでももちろん美味しいが、少々酸味が強いようだ。
最初はリンゴのように皮は白い粉をふいているが、
完熟してくると皮は艶が出てくる。
こうなると食べ頃でトロッとねっとり美味しくなる。

一番大きいマンゴーを買ってみる。
2190円
ちなみに出荷物は100グラム450円也

午前8時46分 9合目 

うっそうとした薄暗い森の中へ入る。
足元は細かい火山岩がゴロゴロしていて歩きにくい。

しばらく行くと、凜ちゃんが駄々をこね泣き出したので
かみさんが凜ちゃんを背負って登ることになる。

5合目付近で、黒白のアブの大群に襲撃される。
振り払っても振り払ってもまとわりつく。
小走りで逃げても追いかけてくる。
僕は狂ったようにタオルを振り回して叩き落す。
奴らは身体にへばりついても、すぐには刺さないのでそこを狙って叩き潰す。

5合目でいったん視界が良くなるがまた森林に入る。

木々の高さが、少しずつ低くなってきている。
午前7時22分 6合目

もう頂上へ行って帰ってくる人とすれ違った。
その人はアブに数ヶ所、刺されたようだ。
アブは頂上に一番いるよ!
と恐ろしい言葉を残していった。


なだめすかしながら登ってきたが、
午前8時28分 8合目
凜ちゃんが壊れた。
暴れ泣き叫んで手に負えなくなった。
もうどうしようもない。

かみさんには悪いが、8合目で待っていてもらい、麦と二人で頂上を目指す。

鬼池港へ着いて、国道324号ロザリオラインを走り、
続いて国道389号へ入り、天草灘を見ながらひたすら走った。

このあたりはもう稲刈りが終わって、籾殻(もみがら)に包まれたお米を
あちこちにに広げた筵(むしろ)の上に干していた。

岡山県のじんちゃんの家でもお米を作っているが、
稲の刈り入れが済むと、すぐにライスセンターに運ばれて
あちこちで作られたお米といっしょに混ぜ合わされ、玄米で戻ってくるという。
いくらシステムだとはいえ、自分が作ったお米が食べられないのはおかしいと思う。


どこにも寄らずに走り続けて牛深港へ午後4時10分に到着。
ここでもフェリーに乗って、鹿児島県の蔵の元港へ向かう。
午後4時30分のフェリー。
ここも約30分の船旅だ。
途中、船が流木にぶつかって大きく揺れた。


とうとう鹿児島に来てしまった。
走り癖がついてしまい、ひたすら走る。
海岸沿いのアップダウンの景色の良い道だ。
海が大きく見えて、沖には甑島(こしきじま)がぽっかりと浮かんでいる。

薩摩川内市に入り、金龍ラーメンというチェーン店に入る。

薩摩川内市から県道36号線に入って市比野温泉へ向かった。
ここの素朴な共同浴場がお気に入りだからだ。

途中の山道で美しい夕焼けに出会った。
なかなか車を停めて写真を撮る所がなかった。

本丸へ続く道

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雨が降ってきた。

とりあえず霧島方面へ向かおう。

右手、海の向こうに雲をかぶった桜島が見える。

知覧から海沿いの国道に出るところで渋滞が始まった。
これからどこへ行っても混んでるのかな

鹿児島市に入って天文館のアーケード近くのコインパークに車を入れる。
美味しいラーメンを食べよう。
しばらく歩いて『くろいわ』を見つけたので入ってみた。

怖さがちゃんと伝わるかわかりませんが、
狭くて暗くて長いトンネルを出たところです。
ほんと怖い所です。

集落のあちこちにあって、いろいろなものを蒸すことが出来る。

頂上には誰もいない。
僕らが2番目のようだ。
虫がいっぱい飛んでいる。
アブというより、蜂の部類のものだと思う。

8合目の薄暗いところでかみさんと凜ちゃんが待っている。
写真を撮ってさっさと降りよう。

塩屋堀の田の神

開聞岳登山

午後1時過ぎに開聞岳公園キャンプ場に到着。
ここは開聞岳の麓にあって、
キャンプ場のほかゴーカートやプールなどのレクレーション施設などがある。
そして、このキャンプ場のすぐ近くから登山道が始まっている。

オートキャンプ場もあるが、もちろんフリーサイトにテントを張る。
家族4人で1100円だ。
フリーサイトは芝生できれいだが、平坦な場所が少ない。

小雨が続いている。
風が吹けば、ちょっと涼しく、なければ蒸し暑い。

明日は暗いうちから登山するので、散歩がてらに登山道の入り口を確認しに行く。

僕らが最初のテントだったが、最終的には6張りだった。
その中で自転車で回っているおじさんと知り合った。
大石さんといって、川越のほうでラーメン屋をやっているそうだ。
若い時にはビートルズの日本公演を観たり、ずっとスキューバーダイビングしてたり、
夏は休んで旅行している。
話し好きな面白い人だ。

天文館のアーケード

坂元マンゴー園
坂元一彦

鹿児島県指宿市開聞上野1886−3
0993−32−3093

トンネルを抜けてしばらく走ると、道が良くなり景色が良くなった。

午前9時2分 頂上に着いた。

標高924メートル

大きな石がゴロゴロしていたり、ロープがある急な階段を登ったりした。

自家製麺のラーメン屋さん 珍龍

埼玉県川越市霞ヶ関東4−2−25

0492−32−2462

どんよりとした天気の中、貝拾いをする。

北朝鮮の工作員による拉致事件もあったとこだし、人の姿も無い。
ここへ来るのは3度目ぐらいだが、やっぱり不気味だ。

早々に退散して、すぐに国道へ戻るのもつまらないので
浜に沿って続くローカルな道を走った。

田んぼの片隅に、大きな田の神を見つけた。

夕焼け田の神様開聞岳登山鰻温泉最南端の駅怖いトンネルがある開聞岳1周道路

完熟マンゴーアイスクリーム戦争知覧特攻平和会館日当山温泉『西郷どんの湯』

美味しいケーキ屋さん『紙ひこうき』

温泉に入りたい!

国道10号線日向街道を加治木まで走って
小浜という所から471号へ入って隼人町へ。
そして、駅前で小休止。

地図を見るともう少し走ったところに日当山温泉というところがあって
共同浴場があるようだ。

時間的にこの辺で入っておいた方が良いだろう。

地図を見てて気になるところがある。
それは秀麗な円錐型火山の開聞岳が半円以上海に突き出して山容を築いているが、
その海岸部分に細い道が通っているのだ。

これは行ってみたい!

麓にあるゴルフ場へ向かう広くきれいな道を走っていくと、
小さな看板で、開聞岳1周道路と左に矢印が出ている。
そこを左に曲がったとたん、道が狭くなり下りながら
車が1台通れるぐらいの狭く古いトンネルに突入した。

えっ?

ボロボロのトンネルは長い。

上から草のつるが垂れ下がっている。

通り抜けれるのかなあ?

これで行き止まりだとちょっときつい。

怖い・・・

家族が騒ぎ出す。

けど、行くしかないでしょ。

ずっと不安な気持ちでトンネルを走り続けると、やっと出口らしき感じ。
対向車だ。

両車停まるが、僕の方はバックは無理だし、交わす所が無い。
渋々って感じで対向車が下がった。
な〜んだ、ほんのちょっとで交わす所があるじゃないか!
ふざけやがって!

久しぶりにドキドキ感たっぷりの怖いトンネルでした。
夜はやばい・・・

つい数時間前にあの頂に立ったなんて信じられない。

開聞岳、ほんとうに美しい姿をしている。

頂上まであとちょっとだったんだけど、残念でした。

8月12日 土曜日

携帯のアラームを午前4時20分にセットして起床

テントの外へ出ると、月が出て星が見えている。
今日は晴れだ。

午前5時43分にテントを出発。
背中に背負った凜ちゃんがおとなしくしていてくれたらいいけど、、。

山並みから太陽が上がってきた。

午前5時52分 登山口(2合目)

海上に漂流する流木が多く、
フェリーは速度を落とし、避けながら蛇行して進んだ。

何かの碑の前に骨が置いてあった。

遠く普賢岳が見える。

何故か、ここへ来ると心が落ち着く

ここへ来るときはいつも天気に恵まれている。
この日も天気が良く、とても暑かった。

日当山温泉 共同浴場 『西郷どんの湯』

入り口に置いてある大きなビンに250円を入れてはいる。

鉄っぽい味がする熱い湯の温泉。

けっこう良かったです!

風呂上りにエアコンをつけた車の中で地図を見て
ほんとこれからどこへ行こうか?

なんだかめんどくさくなってきた。
お盆休みの混雑に巻き込まれたくない。
これから臼杵まで走って、愛媛県のかみさんの実家へ行くためにフェリーに乗ろう。

だが、御土産を買わないといけない
お土産が大事だ。

さてこの時間から買える所があるだろうか?
次の大きな街は宮崎県の都城市だ。
さあ走ろう!

県道2号都城隼人線をひた走り、都城へ入ったのは午後7時過ぎだった。
行き当たりばったり街中を走り回るが、気の利いたお店が見つからない。
駅前の居酒屋の前で誰かを待っているような素敵なお姉さんを見つけた。

僕は車を寄せて、この辺に美味しいケーキ屋さんみたいのはありませんか?
と尋ねた。
するとお姉さんは少し考えて、『紙ひこうき』というお店があると教えてくれた。
その店を教えてください!

その信号を左に曲がって、しばらく走ると右手に大きなディスカウントストアーがあって、
それを越えて左手にセブンイレブンがある信号を右に曲がって、またしばらく走って
左手につばめタクシーがあったら、その信号を左に曲がるとすぐ左にあります。
と教えてくれた。

ありがとう、綺麗なお姉さん。

みんなで目印を探しながら走った。
お姉さんの言ったとおりで無事に着いた。

かみさんが御土産を選んでいるあいだ、
僕らは、ケーキを選んで店の奥にあるセルフの喫茶コーナーで食べて待った。
美味しい!

平日は午後9時までやってるが、日曜日は午後8時までだった。
あぶない、あぶない!

ON THE SWEETS
『紙ひこうき』

http://www.kamihikohki.com/



国道10号日向街道を走る。
今はもう東京で鳴かないけど、
子供の頃にいっぱいいた、ガチャガチャ(くつわむし)が、うるさいほど鳴いている。

電灯が無い国道は色とりどりの反射板が楽しませてくれる。

みんな眠っている。

僕は独りで走り続ける。

宮崎市に出て、まだまだ走るが日向市に入ってとうとう力尽きて
道の駅『日向』で1時間仮眠する。
午前12時にスタート。
あと臼杵まで200キロ近くある。

延岡を走りすぎ、休憩無しで走り続けて
臼杵港のフェリー乗り場に午前2時30分くらいに到着。
フェリーが待っている。
すぐに乗船手続きして車へ戻るとすぐにフェリーに乗り込んだ。
そして、すぐに出航。

あわただしく、九州の旅は終わってしまった。

2等大部屋はみんな眠っている。
凜ちゃんが騒ぐので、ここにはいられない。
船の中で安住の地を求めて歩き回ると
1等船室の入り口付近の長椅子がいくつかあいているので
みんなでそこに移った。

四国の愛媛県八幡浜市まではおよそ2時間の船旅だ。

少し、眠ろうかな。



終わり

日本最南端のJRの駅
指宿枕崎線 『にしおおやま』駅

僕らは下りで登ってくる人と何人も出会ったが
アブに襲撃された人は誰もいなかった。
僕らが登り始めたときは、ちょうどアブの活動が活発になる時間帯だったのだろう。

下りは足元が滑って歩きにくい。
ちゃんとした登山靴を履いてくるべきだった。


11時17分  登山口の2合目に戻ってきた。

休んでいると、雷が鳴り出し、にわか雨が振り出した。



しばらくテントで休み、鰻池の湖畔にある、鰻温泉(うなぎおんせんへ行く。

あいかわらず、のどかなところ。
女湯は2人ほど先客がいたようだが、男湯は誰もいなくのんびりと入った。
大人200円 小人100円

ところどころで素晴らしい眺望が望めた。

びっくり!ここの古い共同浴場(上の湯)も取り壊されて、
新しいきれいな温泉施設になっていた。
がっかりだ。お気に入りだったのに、、、

今回は下の湯へ入ってみた。
古いコンクリートの建物のなんてことないところ。
大人100円 小人60円
もちろん源泉かけ流し。


今夜は市比野温泉近くにある道の駅『樋脇』にて車泊。
ここの道の駅は市比野温泉の源泉が飲用のために引かれていて、
地元の人たちがひっきりなしに車でやってきては、温泉をポリタンにつめている。

いつもどおりエアコンをつけて眠っていると寒くって。
午前3時頃にエンジンを止める。
その後僕は平気だったけど、家族は暑かった様だ。




8月11日

午前6時45分に出発。
県道39号を走って串木野へ抜け吹上浜へ。
吹上浜公園近くのキャンプ場を見て、浜へ出た。
午前9時40分。

ここは幅4キロ 長さ47キロの大砂丘だ。

島原半島の先端の口之津港に午後2時前に到着。
ここからフェリーに乗って、熊本県の天草下島へ渡る。
島鉄フェリー 口之津鬼池  約30分の船旅。
車と運転手 2490円 大人360円 小人180円

8月10日 午後1時40分、島原の乱で有名な原城跡へ到着。

今回で3度目の来訪である。
なんにもない所だけど、何故か心惹かれ寄ってみたくなる。
ずっと変わらないのどかな風景。
けど、この地で3万人近くの老若男女が命を落としているのだ。

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古道具 古賀

(後日、食べに行ってみた。にぼし系で美味しいラーメンでした。)

大きな十字架
切っても切れない戦争と宗教の癒着。
権力者に踊らされ、いつも犠牲になるのは
純真な信者たち。

天草四郎と麦