那覇空港に着いて最初に向かったのはA&W。
これでルートビアフロートの飲み納めだ。
やっぱ美味しいなあ〜〜

那覇に着いたのは昼過ぎ、那覇新港から船が出航するのは夜の8時。
それまでの時間、どうやって過ごすかと大きな荷物を何処に預けるかが問題だった。
まず、過ごし方は那覇までの飛行機内の雑誌で見つかった。
那覇市内のレトロな雰囲気のある路地が掲載されていたので、歩いてみることにする。

大きな荷物を預けるには、大型コインロッカーが必要だ。
泊ふ頭旅客ターミナル「とまりん」那覇空港パレット久茂地に大型コインロッカーが、
設置されているのはネットで調べて判っている。 
利用料金は8時間以内600円。
 
空港から沖縄都市モノレール「ゆいレール」の那覇空港駅へ行くとコインロッカーがあった。
だが中型サイズまでで、大型サイズは無かった。
僕の背負うバックパックは90Lの大きなものなので高さが足りない。
駅員さんに尋ねると、ゆいレール各駅にコインロッカーは設置されているが、
大型コインロッカーがあるのは旭橋、県庁前、牧志、首里駅だけだという。
僕らは、駅員さんが勧める県庁前駅に行くことにする。
(ゆいレールのホームページを見ると県庁前は大型コインロッカーがゼロになってますが
ちゃんと設置されています。)

那覇を動きまわるので、ゆいレールを何度でも乗り降りできる一日乗車券を購入する。
大人600円 子供300円

改札口でスタンプラリーを見つける。
少年ジャンプのアンテナショップ、ジャンプステーション沖縄とゆいレールがコラボしたスタンプラリーで、
15各駅とジャンプステーションにジャンプのマンガのキャラクターのスタンプが置いてある。
すべてのスタンプを押してジャンプステーションへ持っていくと、もれなくシールがもらえる。
これはやるっきゃない!

県庁前駅でコインロッカーに荷物を入れる。
2つぐらい借りないと入りきらないと思ってたが、ロッカーの奥行きがあるので、
大型1つですべての荷物が入ってしまった。
ここから歩きだす。 国際通りは歩かず路地へ路地へと歩いた。

家の解体・引越しの整理品・古い物を買います! 古道具古賀

午後8時出航。
船はゆっくりと那覇港を離れていく。
僕らは甲板に上がって、港の明かり空港の明かりを眺めながら名残惜しんだ。
44時間後には東京だ。現実だ。




壺屋に残された古い登り窯跡

ところどころで、味のある古い建物が残っている。

8月11日

今日はこれから那覇へ飛び、午後8時出航マルエーフェリー東京行き飛龍21に乗る。
とうとう石垣島とお別れだ。

朝、民宿さくまの管理人さんにスパム3缶をお土産に頂いた。
マックスバリュまでわざわざ買いに行くと話してたから、
よっぽど好きなんだろうと思われたのかなあ。
本当にありがとうございます。大好きなんです。

管理人さんが10時前にタクシーを呼んでくれた。
空港まで910円。



飛行機が高度を上げると、細長い島伝いに沿って飛んだ。
空から見えるサンゴ礁は美しい。
石垣島が終わったと思ったら、続いて楕円形の多良間島が見え始めた。
その横に水納島も見える。この島は宮国さんという一家しか住んでなく、
ずっと気になっている。思っていたより大きな島だ。
飛行機だとあっという間だ。
続いて宮古諸島、双子のような下地島、伊良部島上空。
下地島の訓練飛行場を背負っている姿はまるで航空母艦のようだ。
その飛行場横にひときわ紺色の水を湛える通り池が見えた。

宮古島の海は美しい。

宮古島を過ぎるとしばらく島影の無い海上を飛んでいたが、
高度を下げ始めると慶良間諸島の上空を飛んだ。
そして、最近注目のナガンヌ島。
と楽しい空の旅でした。

あとで調べたら人気店だったんですね。
こんな素敵なお店が近所にあったらいいのになあ〜
本当に早めに行かないと売り切れちゃいますよ。





図書館と道を挟んだ大きな新栄公園のブランコ、鉄棒で凜を満足させるまで遊んで、
やっと図書館へ行く。
読みかけの、島本理生のクローバーを読み終えて満足する。
まだまだ読むぞ!という時に凜がお腹が減ったという。
何か食べにいこうか!と凛と2人で出掛ける。

何食べようか?と言ったら、
あそこのケーキ屋さんへ行ってみたいという。
あそこのケーキ屋さんとは、やっぱ歩いていて見つけた昔ながらのケーキ屋さんで、
外から見えたケーキの値段が安くて気になってるところだ。
そんじゃ、偵察がてらに行ってみよう。

と、その前に公園で遊んでいる時に、僕の首筋に何か大きな虫がひっついた。
ビビって、ヒェ〜〜〜と手で掃ったら玉虫だった。

不思議な事に、この夏、東京でも玉虫がひっついた。
2回も玉虫がくっついてきたのだ。
吉兆か!

竹富島から帰って来て、お腹が減りすぎた。
そんじゃ、あさひ食堂へ行こうか。
夕方なのに炎天下の中を歩いて行くと、ガビ〜ン、夜は6時からの営業だった。
着いたのは5時過ぎだったから1時間近くある。
さあどうしよう? 石垣市街地にはちょっとした公園が無い。
木陰でちょこんと休めるような所が無いのだ。
そんじゃ、マックスバリュに行こうか。
明日の朝のパンやら飲み物を買って時間つぶしして、
あさひ食堂へ戻ったけどまだ開店10分前だった。
もう動くのめんどくさいから、西日が当たる入口の階段に座り込む。
あぢ〜〜〜。
ガラガラガラと店の戸が開いて、おばちゃんが顔を出して
中に入っていいよと言った。
ありがとう、おばちゃん。
3人のおばちゃん達がテーブルに座って戦い前の食事をしていた。

6時になると、ぞくぞくと客がやって来る。
10分も過ぎると、お店はいっぱいになった。
お店に入れてくれたおばちゃんが、顔色一つ変えず一人で注文、運びを切り盛りしていたが、
厨房の方でパニックになって、作る順番が間違ったりと大変になり、
従業員用の戸を開けて2階へ応援を頼んだ。
すると、大きな坊主頭のお兄ちゃんと若めのおばちゃんが下りてきた。
戦闘モードの顔になってないから、きっと想定外の千客万来だったのだろう。

僕はとんかつ定食700円を頼んだ。
700円以上の定食を頼むと刺身も付いてくる。

安くてボリュームがあるあさひ食堂も外せません!

沖映通りを渡って、路地へ路地へ入ると御嶽(うたき)があり、
2匹の猫さんが休んでた。
白っぽい猫さんは大人だ。
黒猫さんは、まだ子供。

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古い石敢當

黒猫さんは身体を触らせてくれた。
僕が優しく撫でるとゴロゴロ喉を鳴らしてお腹を見せた。
いつまでも撫でていると、お父さん行くよ!と子供たちに言われた。

安くて美味しい! そして、デビルスが絶品。
チョコレート好きなら、納得の味です。

アモンド洋菓子店 石垣市大川200 0980−82−7954

庶民的な店構えがいい。
店へ入ると、右奥にテーブルとイスがあったので、
中で食べられますか?と聞いたらいいですよ!と言ってくれた。
ショートケーキとデビルス(チョコレートケーキ)を注文した。
テーブルに座っているとケーキとグラスに入った冷たいレモンティーを運んでくれた。

頼むぞ、玉虫君!

やきむぎや 石垣市大川179-2 080-1771-8969
11:00頃〜17:00(無くなり次第、終了)
定休日 月曜日・日曜日

ほとんど売れてしまって残りわずかだった。
ゴマクルミパン130円と白ぶどうのミルクパン100円を買う。
(あとで図書館近くの新栄公園で食べるのだが、生地が美味しいく
噛めば噛むほど味がありました。もっと買っておけばよかった。)




奥から出てきたのは、ちゅらかーぎーなお姉さんだった。

娘は麦といいますと言ったら、
麦ちゃんって名前は初めてですと感激してくれて、きなこパンをプレゼントしてくれました。

2011 夏 沖縄の旅5

午後5時半頃、美栄橋駅で子供たちと会えた。
やっぱ時間が掛ったなあ。
国際通りにあるジャンプステーションで最後のスタンプを押して、
めでたくシールを手に入れる。 お疲れ様。

お腹が空いたので三越裏で見つけた我部祖河食堂のアンテナショップげんじやーで
ソーキそばを食べる。 軟骨が柔らかくてコリコリ食べられ美味しい!

意外と時間が押してきた。急ごう。
美栄橋駅近くのコープで船内で食べる食料を買う。
ゆいレールに乗って県庁前駅のコインロッカーに入れた荷物を取りに行く。
このまま県庁前駅からタクシーに乗れば楽だが、この時間帯辺りの道は渋滞してる。
ならば、また美栄橋駅に戻って、
国道58号線をとまりん近くまで歩いてタクシーをひろった方が那覇新港まで近道もあり渋滞知らずだ。

新港埠頭船客待合所に午後7時ごろ着いた時、乗船のための送迎バスが来た。
乗船手続きをすぐにして、バスに乗り込もうとした時、
待合所のベンチにパッツンパツンに膨らんだ2つ折りの財布が置いてあった。
僕は財布を手に取りバスに向かって走り、どなたか財布を忘れてますよ!
と大きな声で言った。
すると、その財布はみんなが来た時にはあったんです。と青年が声を掛けてきた。
それじゃ、案内所に届けてくるよと僕が言うと、青年が届けてきますと案内所へ走った。
送迎バスは、青年が戻って来るのを待って発車した。
(へ

猫さん、発見!
遠くから見るだけにしよ。

風通しがいいところで、お昼寝をする猫さん。
この後すぐに、凜にお昼寝を邪魔される。

氷ぜんざい 250円 白玉も2個入ってました。
美味しかったです。


石垣島冷菓を出て、左向かいに「やきむぎや」と立て看板があった。

やきむぎだって!と娘の麦をからかいながら中を覗くとなんだか美味しそうなパン屋さんだった。
中へ入ると奥の方で、いらっしゃいませ〜!と声がした。
どうやらパンを作っている最中のようだ。

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「こめんね!そろそろ行かないといけないんだ。元気でね!」
えっ、もう行っちゃうの?
僕もいっしょに連れてってよ!
お、お願いだよ!!
「猫さん!だめだよついてきちゃ!」
僕も連れてって! 可愛がってよ〜!

立ち去る僕らを見て、黒猫さんが悲しそうな顔でニャァーと鳴いてついてくる。
立ち止まろうとする僕を、駄目だよ!と麦が制す。
境内が終わる所で黒猫さんが追いかけるのを止めると思った。
けど、黒猫さんは、境内から道に降りて後を追ってきた。

ねえ、待ってよ〜! お願いだから僕も連れてって!
ニャァーニャァーニャァー
僕らは足を速めた。
路地が曲がりくねって黒猫さんの姿が見えなくなった時、
どうしてもだめなのー!ギャーっと黒猫さんが断末魔を叫んだ。

媚びない店構えとシンプルな店内

大通りまで出てしまったので、スタンプラリーをするため牧志駅からゆいレールに乗った。
終点の首里駅まで乗り、そこから各駅で降りてスタンプを押すことにする。

那覇空港駅ー赤嶺駅ー小禄駅ー奥武山公園駅ー壺川駅ー旭橋駅ー県庁前駅ー
美栄橋駅ー牧志駅ー安里駅ーおもろまち駅ー古島駅ー市立病院前駅ー儀保駅ー首里駅

これはけっこう時間が掛りそうだ。

スタンプラリーは子供たちに任せて、僕とかみさんは安里駅で別れて壺屋の裏通りを散策した。
集合場所は美栄橋駅だ。

迷路みたいな路地を歩くが、
開発がすぐそこまで迫っている。

緑が丘公園で遊ぶ。 昔ここは墓地だったらしい。
この公園の脇にニューパラダイス通りがある。
名前がいい。
レトロ感を味わいに通ったがあっさり通り抜けてしまった。

県庁前駅構内のコインロッカー

民宿 さくま

お姉さんとツーショット。
僕はここで、土の上に保護色で隠れていた10円玉を拾った。





夕食は予定していた中華料理太門が休みだったので、
久しぶりに美好へ行って、焼きビーフンを食べた。



8月10日

今日はすどまり館から民宿さくまへ移動だ。
民宿さくまにはチェックアウト前のお客さんがいたが荷物を置かせてもらった。
管理人さんが、冷たい日本茶を入れてくれた。
僕らにはとても美味しかったが、
胃腸の弱い凜は、すきっぱらにきつかったようで、
楽しみにしていた朝一番のケーキ屋さんへ向かう途中気持ち悪くなって吐いた。

こりゃだめだ。 
ケーキは後にして、コンビニのCOCOへ行きおにぎりを食べさせる。
しばらくコンビニ横の駐車場の日陰で休ませる。

今日は水曜日。 よっぽど好きなマックスバリュの水曜市へ向かう。

まずはランチョンミートをゲット。
オキコの可愛いパッケージのインスタントラーメン、
松山容子のレトロなボンカレー、ジャスミン茶、ちんすこうなどお土産を買う。
郵便局から発送するので手頃な段ボール箱をもらう。

民宿さくまに戻って、買ってきたお土産やもう必要の無い物を段ボール箱いっぱいに詰め込んで、
重くてふ〜ふ〜言いながら郵便局へ向かった。
郵便局員のおじさんがサイズを計ってくれて、
う〜ん残念と苦笑いをした。
3cmほどサイズオーバーで、120サイズから140サイズとなってしまった。

ランチは郵便局角の交差点の建物の2階にあるパスタ屋さんへ入る。
ランチが2時までで、1時半頃に入ったんだけど、
ウエイトレスのお姉さんに急かされたのはマイナスだったかな。

さて、何処へ行こう?
今まで見たことないから、宮良殿内(みやらどんち)を見学しよう。
ここは琉球王朝時代の士族の家だ。
八重山博物館で宮良殿内の木組みの模型を見てるので、
実際に見るとどうなってるのか楽しみだ。

こんにちは!と声をかけるとおじいが出てきた。
僕は受付しようとサンダルを脱いで縁側へ上がった。
するとおじいがびっくりして、ここは個人宅だから降りてこっちへ来てと言った。
あれ?
室内は見れないんだあ〜

サンダルを履いて、縁側にある受付台のところへ歩み寄った。

おじいはそこに座って突然話し始めた。

歯が無く早口だから、面白いことを話してくれてるが聞き取りにくい。
しかも油断すると、話しがループしてまた最初から始まってしまう。

エンドレス。

※聞き取りが間違っているところもあると思いますが、
なんとなく判ったところを思い出しながら書き出します。

一番多く話が戻ってしまうのは、
今までいろんな国の人間と付き合ってきたが、
イギリス人が一番腹黒く付き合いにくいということ。

ジェントルマンと武士道が同じように出来たのは、
それまで英国も日本も主人を裏切ったり寝返ったりと汚い事が多かったからと言う。
その話の続きで、チェスは敵の駒を取ったら使えないが、
日本の将棋は、敵の駒を取っても自分の駒として使えるでしょ。と笑う。

フムフム。耳をダンボにしてしっかり聞く。
おじいには、宮沢堅治の教えが重要らしい。
沖縄にも堅治の教えを実践した教師がいたという事。

琉球王朝は平家が関係するという。
平家は船を操るから琉球が発展したという。
平家は人材とみなし、むやみに人を殺さない。
源氏は兄弟親戚でも殺しあう。

今は埋めてしまったが、
隆起サンゴで造られた宮良殿内の日本庭園には鍾乳洞の穴が開いていて、
港の方へ続いていたという。  本当?

沖縄の古民家は正方形で、角が東西南北を向いている。
宗教的な問題ではなく、角が南に向くことで、
夏場の風が、家の2方向から入って来るようにするため。
庇を長くとっているのは、そこで空気を冷やし部屋に取り込むからだという。

西側に台所があったのは、夕食の準備時に明るいから。

このおじい、いろんな事を勉強してる。なんでも知っている。
僕はずっと気になっていたことを尋ねた。

マラリアはどうして撲滅出来たんですか?

こればかりはアメリカさんのおかげだ。
パナマ運河を造る時にマラリア撲滅を経験しているからだ。

殺虫剤を全島に撒いたのですか?

いや、蚊が発生するところに人海戦術で石油を垂らしたという。
水面に油の面を作って、蚊を窒息させたという。
え〜〜凄すぎる。

琉球には元々、マラリアは無く、航海が発達して入り込んだという。

また、おじいはクロレラの研究開発をしていて、今も工場はあるという。
太陽がある限り資源は無限大だ。
このおじい、深いなあ〜〜。
一目も二目も置ける。

大人には話しが面白いが、ちびっこ凜が限界だ。
日向で暑そうで可哀そうだ。

おじいの息継ぎの時に、僕は間髪入れず庭を見せてもらえますかと言った。
おっ、前に進めた。

おじいは宮良殿内の絵葉書を僕に渡して、
大人200円子供100円と言って、凜のはおまけだと言った。

そこから回ってとおじいに言われ、僕らは庭へ向かった。

庭は隆起サンゴで造られた日本庭園、縁側にはガラスケースに入った古民具が
飾られているがとくに珍しい品物は無い。
建物を見学出来ると思って行ったらがっかりしますよ。

おじいのいろんな話をたっぷり聞くという目的で行くなら最高です!


宮良殿内の写真

なんだか安いでしょ!

8月9日

昨日、路地で見かけて気になった石垣島冷菓という甘味処をめざして出発。
外に出てた立て看板に書かれた値段にびっくりしたからだ。

嵐の前の静けさの店内